柔らかな日差しにゆっくりと目を開ける。
まどろみの中で温かいベッド、素肌に感じるなめらかな朝。
覚醒を促す日の光をカーテンの隙間からぼうと眺めて居るうちに、腕の中の彼女が身じろぎした。


「朝だぞ」


起きることを促すように呟けば、彼女は二、三度抵抗するように声を上げた。
これではいけない、朝食を食べ損ねる。
そう思うから、彼女の頬を優しく撫でた。
くすぐったそうに瞳を細め、彼女はようやく覚醒する。
寝ぼけたように笑って、おはようと甘ったるい声を出す。


「おはよう。起きれるか?」
「眠いよ。いつものことだけど」
「そうだな。 はいつも眠そうだ」
「仕方ないでしょ。ガルルの傍だと眠いんだもの…………」


言うなり、こてんと横になる
あまりにも嬉しそうに、幸せそうな笑顔で再び瞳を閉じるものだから何も言えなくなる。
落ちてしまった毛布を肩口まで掛けなおしてやれば、彼女は満足したように俺の胸に頬を擦り寄せた。
その肩を抱きながら、先ほどから五月蝿いタイムリミットを告げる体内時計をオフにする。
の呼吸が規則的になるまで待ってから出かけよう。
彼女の笑顔を少しでも見ていられる今こそが、幸せなのだから。



腹ペコな中尉殿は今日も仕事に明け暮れる。

 

 

 

 

 

 

 


(06.12.03)中尉といちゃこら。優しい中尉は、奥様に甘い。(要はめろめろ)